千の風になって

千の風になってが流行っていた頃だったか、とある法事に参加した際、
お坊さんがあの歌の内容はまさに仏の教えです、本当はお墓も位牌も
いらないんです、そんな趣旨のことを語っていた。

なかなか思い切ったことを言うなと思った。

周りの年配者が納得いかなそうな顔をしていたのが印象的だった。
「お坊さんはあんなこと言ったけどそんなわけにいかないよね」
「おかしなこと言うね」くらいの事を言っていたような気もする。

自分としては葬式仏教は廃れてくれた方が楽だとは思う反面
寂しさや不安もないわけではない。
あれで回っている経済もあるし、人心や社会秩序への影響も
それなりにあると思う。

それと、仏様の供養も結構だけど、今まさに現世で迷っている、
困っている人にもっと手を差しのべてもいいのではないかとは思う。