RAIDで使っていたHDDにCentOSがインストールできない件

RAIDで使っていたHDDにメタデータが残っていてCentOS/RHELがインストールできないときは 「mdadm --zero-superblock /dev/そのHDDのデバイスファイル」を試す。あるいはインストーラ起動時のオプションに nodmraid を指定する。



PCサーバから取り外したHDDをデスクトップPCに取り付け、CentOS 6.5のインストールを試みたがエラーになってしまった。

日本語のグラフィカルインストーラで「どちらのタイプのストレージデバイスにインストールしますか?」の画面の次、「デバイスを検索中」の後にメッセージが出る。

Disk sdb contains BIOS RAID metadata, but is not
part of any recognized BIOS RAID sets. Ignoring disk
sdb.

怪しいと思いつつも進めると「どのタイプのインストールをしますか?」の画面の後に例外が発生して先に進めなくなる。

An unhandled exception has occurred. This is most likely a bug.
Please save a copy of the detailed exception and file a bug report.

HDDにRAIDの構成情報が書き込まれていることを理由にインストール対象から除外された結果、
インストール先が存在しなくなりエラーになっているとかそんな感じに思われる。

問題のHDDは、NECあたりのサーバ機のオンボードの機能でRAID1を構成していたもの。
このRAID機能はソフトウェアRAIDとかフェイクRAIDといわれる類で、OSが対応していないと使えないやつ。

インストールメディアからレスキューモードで起動し、fdiskで領域を確保しなおし、mkfsでフォーマットしてみたが状況変わらず。

ググッてみたらインストーラ起動時のオプションで nodmraid を指定せよとの記事があった。

CentOs6がインストール出来ない。

Tabキーを押して出てきた文字の後ろに boot: linux nodmraid と入力し、Enterを押します。

Disk sda contains BIOS RAID metadata, but is not part of any recognized BIOS RAID sets. lgnoring disk sda.エラーの回避方法 (スクリーンショットあり)

このエラーの回避法は、インストールの冒頭でnodmraidオプションを
付けてインストールすることで回避出来ます。

Cent0S 6 インストール時にRAIDのエラーが出てHDDを認識しない場合の対処 (簡潔にしてスクリーンショットあり)

nodmraidでCentOSのインストールを完了することができた。

しかしこの状態だと再インストール時や他人に引き渡す際に面倒なので、さらに恒久的な対策を探した。

dmraid でメタデータを消せという記事が見つかった。
Red Hat Linux 6 ストレージ管理ガイド 11.3. 特に注意を要する事項について

古い BIOS RAID メタデータ
ファームウェア RAID 用に設定したシステムのディスクに残っている RAID メタデータを 削除しないまま そのディスクをシステムから移動すると、 Anaconda がディスクを正常に検出できなくなる場合があります。

ディスクの RAID メタデータを削除するには、 次のコマンドを使用します。
dmraid -r -E /device/

レスキューモードで起動し、dmraid -r -E /dev/sdb を実行してみたがERRORと表示されて消せなかった。


さらに探すと mdadm を使う記事が見つかり、その通りやったらメタデータを消すことができた。
RAIDメタデータを消去する

[3] mdadm コマンドで消し去ってしまいます。

[root@dlp ~]# mdadm --zero-superblock /dev/sdb
[root@dlp ~]# dmraid -r
no raid disks and with names: "/dev/sdb"